日本の伝統芸

【初心者に優しい】はじめての歌舞伎おすすめの演目と歌舞伎十八番

「歌舞伎一回は見てみたいんだけど、はじめって何を見ればいいんだろう?なんか歌舞伎って難しそうだけど大丈夫かなぁ?」

と思われる方も少なくないでしょう。

今回は初心者にも優しい、はじめてでも安心歌舞伎のおすすめ演目のご紹介です。

 

[box class=”blue_box” title=”この記事はこんな方におすすめ”]・歌舞伎ってたくさんあってどれを見たらいいかわからない
・初心者でも見やすい演目を知りたい
・難しくないやつを教えてほしい[/box]

[box class=”blue_box” title=”あわせて読みたい”][kanren postid=”164″][/box]

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歌舞伎の演目にはジャンルがあります

はじめに歌舞伎の演目のジャンルについて

[voice icon=”https://stage-knowledge.com/wp-content/uploads/2019/12/Twitter-アイコン-02.png” name=”茶色いの” type=”l”]えッ!歌舞伎って歌舞伎っていうジャンルじゃないの?[/voice]

実は歌舞伎の中にはいくつかのジャンルがあります。

まず分けられるのが、お芝居と舞踊です。

舞踊は踊り、日本舞踊のこと。

踊りにもいくつかの種類があります。

 

踊りの種類

ここでは代表的なものをいくつかご紹介させていただきたいと思います。

・女形
言わずと知れた女形。男性が女性の扮装をして踊ります。
内容として、女性の恋心や嫉妬など女性の目線で作られている作品がほとんどです。

・立役
立役(たちやく)とは男性の扮装で踊ることです。
江戸時代実際にいた人物を題材にしたものから、江戸の風情や心意気を感じられるような作品があります。

・ご祝儀物
こちらはお正月や、何かおめでたい場面で使われることの多い舞踊のジャンルです。
一般的には金屏風を背景にして踊られることが多いです。

・道行物
道行(みちゆき)は、道を行く、旅をすることを表しています。
主に男女が、旅や目的の場所へ向かう様子を描いています。

・祭礼物
江戸時代では、年間を通して様々な行事があったとされています。
中でも祭り。特に江戸時代の人々は祭り好きと言われており、祭礼物はその情景を舞踊にしたものです。

またその他に、人間以外の鬼や獅子、妖怪が主役の舞踊もあります。
そのほとんどは、はじめは人間の姿で踊り、後半になると、真の姿を表し踊ります。

 

お芝居の種類

・時代物
時代物とは、髷物(まげもの)と呼ばれることもあり、一言でいうと江戸時代よりさらに昔の時代のお話し。
時代物は、主に武家や江戸の社会、出来事をテーマに描かれたもの。
時代的には、室町、鎌倉、平安時代などが扱われています。

・世話物
世話物とは、時代で言うと江戸時代が中心となります。
江戸の暮らしの様子から社会の出来事まで。
基本的には創作物がほとんどですが、歴史的事件や実際にいた人物を題材にしたお話もあります。

ちなみにご存知忠臣蔵は「時代世話物」のように呼ばれることもあります。

とこのように、お芝居には時代物と世話物というジャンルに分けられます。

 

歌舞伎十八番って何?

歌舞伎は400以上の演目があると言われています。

その中でも人気が高いもの、作品としても知名度の高いものがあります。

それは歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)と言われている作品です。

どれをみようか迷ったときは、歌舞伎十八番から選ぶのが間違いないです。

 

十八番って?

「十八番?」「オハコ?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

よく自分の得意なものを十八番(オハコ)といいます。

料理の十八番、カラオケの十八番などと聞くことがあります。

基本的に歌舞伎の十八番も、その家の得意を表すことがほとんどです。

歌舞伎の十八番は、元々歌舞妓狂言組十八番(かぶききょうげんくみじゅうはちばん)と言われていたのですが、のちにこれを短く言った「歌舞伎十八番」が浸透し、こちらが一般的に使われるようになったと言われています。

 

全歌舞伎十八番

それではここで、全歌舞伎十八番をご紹介したいと思います。

おすすめ作品はこのあとご紹介させていただきます。

こちらも観劇の際のご参考にしていただければと思います。

・「外郎売」(ういろううり)
・「嫐」(うわなり)
・「押戻」(おしもどし)
・「景清」(かげきよ)
・「鎌髭」(かまひげ)
・「関羽」(かんう)
・「勧進帳」(かんじんちょう)
・「解脱」(げだつ)
・「毛抜」(けぬき)
・「暫」(しばらく)
・「蛇柳」(じゃやなぎ)
・「助六」(すけろく)
・「象引」(ぞうひき)
・「七つ面」(ななつめん)
・「鳴神」(なるかみ)
・「不動」(ふどう)
・「不破」(ふわ)
・「矢の根」(やのね)

 

おすすめの演目

それではおすすめの作品をご紹介させていただきます。

歌舞伎も内容によっては、特に古典的なものですと、ちょっと眠くなってしまう演目もあるかもしれません。

ここで上げる演目は、比較的見やすくわかりやすい派手な物を選んでみました。

是非参考にしていただければと思います。

・義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
※こちらは歌舞伎十八番ではないのですが、わかりやすく派手でとても人気のある作品です。

・勧進帳(かんじんちょう)

・連獅子(れんじし)

・助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

これらの作品は比較的ストーリーもわかりやすく、派手でわかりやすい内容となっています。

もしここでご紹介した作品が、歌舞伎座などで上演されることがあれば一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回ご紹介させていただきました歌舞伎十八番とおすすめ4作品。

いきなり通しで見るというと、チケット代的にもハードルが高くなってしまいます。

まずはお得な、歌舞伎を1,000円~観られる「幕見チケット」で歌舞伎を体験されてみてはいかがでしょうか。

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